電気ケトル底の白い汚れ!お掃除はクエン酸かお酢で【濃度を検証】
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わが家の電気ケトル。かれこれ4年以上、ほぼ毎日活躍しています。
とにかく手軽で便利なんですが、うっかりしていると底に例の「白い斑点のような汚れ」がついてしまうんですよね…。
今回は、そんなケトル底の白い汚れのお掃除方法について書いていきます。
ナチュラルクリーニングの方法は巷にあふれていますが、今回の記事では信頼できる製造元メーカーの情報をもとにして適量を求めました。ムダなく効率的にお掃除ができるお手伝いができれば幸いです。
とにかくケトルの洗浄方法だけを知りたい方は、前半だけ読んでもらえればOKです。その根拠を知りたい方は後半もおつきあいください!
目次
- ケトル底の白い汚れの正体は水垢。クエン酸での掃除がおすすめ
- クエン酸がない場合は、お酢で代用可能!
- ケトル外側の汚れはどうする?おすすめは重曹
- はっきりさせたい、クエン酸掃除の濃度
- クエン酸掃除の濃度を計算。各メーカーの推奨量は何グラム?
- クエン酸を酢で代用する場合の濃度は?
- 【実践】酢でのケトル掃除を実際にやってみた!結果は意外!?
- クエン酸・酢でのケトル掃除の注意点
- コスパを考える。100均クエン酸がお得
- まとめ
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ケトル底の白い汚れの正体は水垢。クエン酸での掃除がおすすめ
ケトルを使用していると目立ってくる、白い斑点状の汚れ。その正体は、水に含まれているミネラルです。
ティファールのケトルの取扱説明書にはこのように書かれています。
“内側に汚れが目立ってきたら、定期的にお手入れをしてください。
なお、本体内側の汚れ(白い浮遊物、虹色などの変色、白いはん点、赤さび状のはん点など)は、水に本来含まれるミネラル成分の作用によるものです。衛生上問題ありませんので、ご安心ください。”
なんと、衛生上問題ないとのこと。しかしこのミネラル汚れ、要は水垢。水道の蛇口やお風呂につきがちなものと同じです。ちょっと気になるので、きれいにできるものならしておきたいですね。
水垢のお手入れには、クエン酸を使用するといいと聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。その方法は、ティファール本体の取扱説明書にちゃんと記載されていました。
“汚れが落ちにくい場合―クエン酸を使って
1.水をmax(満水)まで入れ、その中にクエン酸(15g程度)を入れて、かき混ぜます。
2.ふたを閉めて沸騰させ、その後、約一時間放置します。
3.お湯を捨て、水で十分にすすぎます。
4.クエン酸のにおいが気になるようでしたら、水だけを入れて再度通常どおり沸騰させ、お湯を捨ててください。”
なぜ「クエン酸」を使うのか?水垢はアルカリ性の汚れです。反対の性質である酸性のクエン酸によって、汚れが中和され、落ちやすくすることができるからです。
水垢の他のアルカリ性汚れには、石鹸カス、尿石などがあり、同じくクエン酸でよく落とすことができます。
クエン酸は、ドラッグストアや100円ショップの掃除用品売り場で簡単に入手できますよ。
クエン酸がない場合は、お酢で代用可能!
クエン酸がない場合、同じ酸性である「お酢」で代用することができます。
ケトルにお酢を200mlくらい入れてから、水を満水まで注ぎ、同様に沸騰させてみてください。
この分量の根拠については、後ほどの章で説明しますね。
ケトル外側の汚れはどうする?おすすめは重曹
ケトル外側の汚れは内側と違って、手で触れることによる皮脂汚れや、キッチンで使用している場合の油汚れがメインになります。油汚れは酸性なので、中和させて落とすにはアルカリ性の重曹が適しています。
薄めた重曹水を濡らしたふきんで拭くか、汚れがひどくない場合は中性洗剤を薄めたタオルや水拭きで充分でしょう。
はっきりさせたい、クエン酸掃除の濃度
ケトルをクエン酸で掃除する方法について書いてきました。
上記の方法を実行していただければ、とりあえずOKです!あっけないほど簡単ですよ。
ここからは根拠&実証編になります。
今まで私はケトルの掃除をするたびに
「クエン酸を入れて洗えばいいんだよね…どれくらい入れるんだっけ?」→ググる
を繰り返してきました。
そのたびに答えはすぐに得ることができました。ただ色々なサイトを見ていると、入れるクエン酸の分量がまちまちなのが少し気になっていたんです。
15gってなぜ15gなの?ケトルの大きさが若干違ったり、もっと大きいポットならどう計算すればいいの?
「ただそう書いてあったから」から一歩踏み込んで、まとめてみました。
クエン酸掃除の濃度を計算。各メーカーの推奨量は何グラム?
ケトル・ポット洗浄におけるクエン酸の必要量(濃度)はどれくらいなのか?
公式な情報を参照するため、ティファール及び、クエン酸を販売しているメーカーのホームページや商品パッケージの説明書きで推奨されている量から濃度を計算しました。
各メーカーのクエン酸推奨量と濃度
ティファール(家庭用品メーカー)
“1.2L(1200ml)に15g” → 1.2%
“ポット1L(1000ml)に20g ” → 1.9%
紀陽除虫菊(「クエン酸物語」)
“2~3Lの容量のポットを満水にし、本品約50gを入れて溶かしてください。”
→ 2.4%~1.6%
レック(「クエン酸の激落ちくん」)
“満水のポットに粉末を40~50g入れます。”
→ 「満水のポット」というアバウトな表現です。
ミヨシ石鹸(「暮らしのクエン酸」)
“満水のメモリまでお湯を張ったポットに、大さじ約4杯のクエン酸を入れてお湯を沸かします。”
→ 同じく、ポットの容量を明文化していません。大さじ4杯=60gで最も多い指定です。
まず「2~3Lのポット」「満水のポット」というざっくりした表現からそんなに正確に計ったりしなくても幅があって大丈夫だということがわかります。
ポットの容量は一般的に2~4Lだと考えるとすると、
2Lポット…最少量40g→1.9% 最大量60g→2.9%
4Lポット…最少量40g→0.9% 最大量60g→1.4%
このくらいの濃度になるでしょう。
総合して、最少0.9%~最大2.9%くらいが各メーカー推奨の濃度であり、大体そのくらいとアバウトに捉えておけばよいようです。
間をとって2%ならまず間違いないですね。
大まかに考え、1Lに対し20g程度という認識でよいと思います。
クエン酸を酢で代用する場合の濃度は?
続いて、酢の代用についてです。
クエン酸はお酢で代用できるのは先程書いたとおりですが、「酢でケトルやポットを洗浄しよう」という記事が溢れすぎていて、量については明記されていなかったり、クエン酸をそのままお酢に置き換えて「満水のポットに酢を大さじ1~2」というようなことを書いているんですが、ちょっとこれは…と思います。
結論からいうと、酢を使う場合はけっこう量が必要です。
あくまで、ケトル洗浄を例に考えます。
まず、スーパーで売っている一般的な食用酢は酸濃度が4-5%程度です。
お掃除では酢を2倍~3倍希釈してスプレーにするのが一般的なやり方といわれています。
そのままの酢の酸度が5%のとき、2倍希釈なら酸度は2.5%、3倍希釈なら1.6%位に薄められます。(※わかりやすくするため大まかな計算にしています。)
それと同じ考えで、仮に5%酸度の酢を、計りやすく1カップ=「200ml」用意したとして、「水800ml(4カップ)」を加えて「5倍希釈」にすると、できた液体1000mlは1%濃度になる。ここでようやくケトル1.2L(1200ml)ほぼいっぱいに注げる量になるわけです。
これよりも用意する酢が少なかったり、逆に水の量が多かったりすると、液体は1%以下になってしまい、前出の推奨濃度より薄くなってしまう。ケトルいっぱいの水に対して大さじ1~2じゃ全然足りないわけです。
結論として、ケトル洗浄をお酢で代用するならば、
が適量だといえます。
【実践】酢でのケトル掃除を実際にやってみた!結果は意外!?
ここまで言ったからには、少量の酢を入れて掃除した場合と、2%前後の濃度で掃除した場合を実験しなければなりません。実際にやってみました。
Before
掃除する前のケトルの底です。恥ずかしながらかなり汚れています…。
大さじ1杯の酢を入れ、満水(1.2L)まで水を注いでから沸騰させ、1時間後に水を捨てます。
全然きれいになっていませんでした。
光の加減か、むしろさっきより汚く見えます…
続いては、酢200mlを使用します。一人暮らしであまり酢は使用しないとはいえ、けっこう思い切った量です。
同じく満水まで水を注いで沸騰、1時間待ちます。
どうだ!!
あれ…さっきより落ちていますがまだ汚いですね。
バッチリうまくいくと思ったので、ちょっとショックです。もっと酢の分量を濃くすればよかった。
そして最後の手段です。ティファールの説明書通りにクエン酸15gを投じたいところですが、けっこうしつこい汚れのようだったので2倍量のクエン酸30gを入れ、同じ作業を行いました。
その結果…
やっときれいになりました!!
実験結果
汚れがしつこそうな場合は、クエン酸や酢を規定より多めに投入しよう
…当たり前といえば当たり前なんですが、使いすぎてももったいないですし、「ケトルに30g(大さじ2)くらいで充分多めなんだな」と思っていただければ幸いです。
クエン酸・酢でのケトル掃除の注意点
ステンレスは傷つきやすいので、タワシでこすったり、ザラザラしたクエン酸をあまりにも過剰に入れしすぎたりしないようご注意ください。
また、クエン酸や酢などの酸性の液体は塩素系洗剤と混ぜると有毒ガスが発生してしまうので、絶対に混ぜないようご注意くださいね。
コスパを考える。100均クエン酸がお得
最後に、コスパを考えてみたいと思います。
100均でクエン酸を入手した場合、スーパーで酢を買った場合の計算で、あくまでも私が購入した際の一例となります。
200g=110円 1g当たり1.81 円
ケトル掃除1回当たり15g使用→27.15円
500ml= 140円 1g当たり0.28円
ケトル掃除1回当たり200g使用→56.00円
ということで、酢で代用ができるとはいえ、クエン酸を購入した方がコストは安い計算となりました。参考にしてみてください。
まとめ
・電気ケトルの白い斑点汚れは水垢
・ケトルにクエン酸や酢を入れて掃除しよう
・2%前後の酸度に水で薄めよう
・酢使用の目安→水800ml(4カップ):酢200ml(1カップ)
・しつこい汚れには、クエン酸や酢を多めに
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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